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前回の投稿
の続きです。
今から約2年前(2023年10月)の思い出です。
53歳、自由と「教養」に出会った日々。
35年間勤めた鉄道会社を退職し、私は自由を手に入れました。
今はその日々を、まるで旅のように歩んでいます。
このブログでは、退職後のリアルな生活と、自分自身の変化をノンフィクションでお届けします。
退職して初めて気づいた、「足りないもの」
長年、ひとつの会社、一つの業種で働いてきた私。
その分野では専門性も身につきましたが、ふと気づいたんです。
「他の“武器”が、何もない」と。
それはつまり、「教養」が決定的に足りない、ということでした。
有休消化中の9月、大型書店に通い詰めた
退職前の有休期間中、私は大型書店に入り浸っていました。
毎日毎日、ひたすら本を読む。
ジャンルは「お金」「起業」「人生」など、これからの人生を形づくるために必要だと思うテーマばかり。
この時間が、私の再出発の原点でした。
読書好きなのに、読めなかった
昔から本は大好きでした。
でも、ある“悪い癖”がありました。
本を買うと、いつでも読めるという安心感から、途中で読まなくなってしまうんです。
そしてまた、別の本を買ってしまう——。
集中力がないというか、新しいもの好きというか。
そんな、ちょっと情けない53歳の自分がいました。
変化は、カフェから始まった
そんな私に変化をくれたのが、書店の中にあるカフェでした。
そこでは、購入前の本を読むことができるのです。
コーヒーを片手に、店内で読み進めるうちに、私はあることに気づきました。
「…最後まで、読めるじゃないか」
買ってしまうと読まなくなるのに、買う前だと読める。
そこには、時間制限という“ちょっとしたプレッシャー”と、家では得られない“集中力”がありました。
「最後まで読んだ本」だけを買うようになった
それからは、読み終えて「これはいい」と思った本だけを買うようにしました。
すでに一度読んでいるからこそ、購入したときの満足感が違います。
「宝物を手に入れたような気持ちになる」
そんな本との出会いが、増えていきました。
買ってからは、もう一度読まないかもしれません。
でも、最後まで読んだという事実が、私に小さな自信をくれます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました
こうして私は、53歳にしてようやく「本を最後まで読む力」を手に入れました。
些細なことかもしれません。
でも、私にとっては確かな成長です。
これからも「教養」という武器を磨きながら、人生を丁寧に歩んでいきたいと思います。
最高の人生。
今日も感謝。
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